達人が教えるやさしいFX

今日の為替相場FXにおける注目ポイントは米シカゴ購買部協会景気指数。今回発表されるのは1月調査の分で、直近の米景況感を知る上で参考になる経済指標。市場予想の中央値は64.5と景況判断の分岐点である50を上回る見込みだが、前回12月の66.8からは低下することになりそうだ。

FXをやさしく理解する

「日本国債格下げを受けて」

 

先週、ユーロ圏の信用危機に関係する話を書きましたが、先週のうちに日本のソブリン格付けが格下げされるというニュースがありましたね。ソブリン格付けはまさにソブリン・リスクを表す格付けで、国家(政府や政府機関)の信用を表しているものです。
日本国債

ただ先週も説明したとおり、ユーロ圏における信用危機と今回日本の格下げ要因となった財務問題は大きく異なります。PIIGS諸国と違い、日本の場合発行している長期債の9割は日本国内で消化されていて、日本円は日本国単独の通貨ですから通貨政策そのものも国家単位で単独に行うことが可能です。

 

思い切った施策を速やかに行うことさえできれば、「高水準の対外純資産残高と比較的強固な金融システム、多様化された経済」、「世界の主要準備通貨である日本円」を背景に格上げも検討していると今回格下げを実行した米格付け会社S&Pはコメントしています。

 

とはいえ、実際のところはそう簡単ではないかもしれません。日本では長期的な超低金利の持続により金利政策は動きが取れない状況ですし、米ドルやユーロの相手通貨という位置づけ(つまり市場において円が主役ではない)になってしまっている日本円は、そのものの通貨政策もままならないのが現実です。いずれにせよ、政権による政策のもたつきに対して民間企業によって警鐘を鳴らされたといったところが今回の格下げの背景といえそうですね。

 

ユーロ圏においてPIIGS諸国の格下げ懸念が出たり、実行されたりするとユーロは大幅に売り込まれますし、市場はしばらく動揺しますよね。今回の日本の格下げでも、確かに直後に円は急落していますが、翌日には反発しています。日本円が見直されたというより、FOMCの量的緩和継続であったり、エジプトのデモであったり市場の注目・主役が別のところに移っていて、早くも相変わらずの「対価」として「消極的選択の上で買われる円」という役どころに戻っているようにも見えます。

 

市場はS&Pによる警鐘を近々のものとしては受け取っていないということでしょうか。もしくは、為替市場は、プロによって動かされる金利市場に比べると、個人投資家(主にFX投資家)の存在感が大きく、投資のスタンスがかなり異なっているともいえそうです。

 

日本の格下げ報道の後、ドル円は急騰(円の急落)していますが、ドルをロングにしてきたFX投資家の利食いのドル売り(円買い)によってその動きは鈍くなったということです。格下げされた国の通貨が買われるというのは、なんとも不思議な動きですよね。個人投資家は「逆張り投資」が多いとは聞きますが・・・。相場が読みづらくなったと言っているインターバンク・ディーラーの言葉を思い出しました。

為替相場のトピックス

【注目ポイント】

 

エジプトの政情不安・・・ムバラク政権崩壊のリスク、反政府デモが他国に飛び火するリスクも?

 

ISM製造業景況指数や雇用統計など米国経済指標・・・長期金利の低下に歯止めがかかるか?

 

中国の春節・・・春節前後に金融引き締めの観測も?

 

ECB理事会・・・トリシェ総裁のインフレ懸念姿勢に注目

 

豪準備銀行理事会・・・政策金利は4.75%に据え置きが確実。利上げにさらに慎重姿勢を示せば豪ドル売りも

 

第1回:ポンド円の節目とダブルMAを利用した叩き売り
第2回:オージー円の前回売った節を利用した指値売りとMA55での利食い

第3回:ポン円のフィボ分身激ヤバロングと利食い
第4回:オージー円の節目売り指値と利食い

第5回:ユーロ円ショーター捻りの脳天チョップと指値による利食い
第6回:今週のトレード5種とFXトレードにおける大事なこと

第7回:オージー円の節目売り指値と利食い
第8回:雲55拳の使い方と最近の実戦トレード

第9回:ユーロ円の初売り指値と利食いリミット&シンプル手法MA6×24(シックスバイトゥエンティフォー)

今週は週末に米雇用統計の発表を控えているほか、米ISM製造業景気指数、米ADP雇用統計、米非製造業景気指数など米経済指標が目白押しとなる。前週末に発表された米第4四半期GDP・速報値は予想を下回ったものの前期比年率3.2%とかなり強い結果だった。ドル円にとっては強い数字で買い、弱い数字で売りの反応が想定される。週明けの市場ではエジプト情勢をにらんでリスク回避の円買い圧力もみられており、米指標がネガティブな結果だとドル円の売りが加速する可能性もある。発表時刻は日本時間23時45分頃となる。